ミス・リプリー 2011
貧しく虐げられて育ったヒロインが、生きるためについた嘘。それによって切り開かれた人生を守るため、嘘に嘘を重ね、やがて破滅に陥っていく。全16話
概要
「嘘」の本質を映し出した本作だが、タイトルにある「リプリー」はサスペンスの巨匠パトリシア・ハイスミスの代表作の主人公の名前で、〈連鎖する嘘〉の代名詞的言葉。この小説を原作にした名作に、アラン・ドロン主演の映画「太陽がいっぱい」があり、野心が生み出した偽りの人生が辿る道を通して、人間の真理を浮き彫りにするという意味で、本作は同じ“香り”を漂わせている。
また、韓国で実際にあった「シン・ジョンア学歴詐称事件」をモチーフにしており、“美術界のシンデレラ”と呼ばれた女性シン・ジョンアがモデルとなっている。そのため、ヒロインがつく嘘も妙なリアルさで迫ってくる。
あらすじ
孤児院で育ち、養子先の福岡で悲惨な生活を送っていたミリ(イ・ダヘ27)は、どん底の人生から抜け出そうと必死の思いで母国・韓国に逃げ帰る。 しかし、親もなく学歴もないため就職もままならず、悲嘆に暮れるばかり。
そんななか、ひょんなことから韓国最高のホテル、ホテルaの総支配人ミョンフン(キム・スンウ42)の目に止まり、ふいに口から出た「東大出身」という嘘により従業員として正式採用されることに。
一方、世界的リゾート会社、モンドグループ会長の息子ユヒョン(ユチョン25)は、後継者として事業に加わるため留学先の日本から帰国。偶然出会ったミリに一目惚れする。成功のためミョンフンを騙し、心を掴んでいくミリ。
だが、自分に想いを寄せるユヒョンが財閥グループの後継者と知ると、ミョンフンとの関係を隠して、ユヒョンに近づいていく…。
シン・ジョンア経歴詐称事件
- 美術史「経歴詐称」ジョンア・シン 2016/7
- 面白過ぎるシン・ジョンア学歴詐称事件2007/09
- [韓国事情]学歴詐称問題 2007/09/20
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